弁護士に相談するべき交通事故

(1)脳に深刻な障害が残った場合

  高次脳機能障害などでは必要となる介護の程度で賠償額に大きな違いが出てきます。将来の介護費は、賠償額の中で最も大きな部分を占めることもあるのです。金額が大きいだけに過失割合についても慎重に判断する必要があり、まず弁護士に相談をした方が良い分野です。

(2) 死亡事例

 死亡事例では、遺族自身の慰謝料も死亡した当事者の慰謝料とは別個に請求することができます。死亡事例では、死亡された方が高齢なのか、若年なのか等も大きく影響してきます。逸失利益には、死亡された方がもらうことができたではずの年金なども含まれます。

(3) 医療過誤との競合事案

 交通事故で入院した先で医療事故にあい、回復が遅れたり、回復しなかったという場合。医療過誤の専門知識と実績のある弁護士に相談しましょう。

(4) 内縁関係の被害者

 内縁関係にある人には相続権がないので、死亡した当事者の慰謝料等は相続できません。けれども、近親者として高額の慰謝料が認められるので、諦めないことです。

(5) 保険会社からの提示額に疑問がある場合

 弁護士と相談して損をすることは決してありません。示談をしてしまってから、この金額でよろしかったでしょうかと確認しに来る方がいますが、本当にもったいないと思います。
 
このような場合、まずは弁護士にご相談下さい。